ブログ 2022/08/09

語り継ぐ日

77年前の11時02分、
長崎で、生きている人の頭の上に
原子爆弾が落とされました。 
 
予定通り北九州へ落とされていたら、
私の人生は無かったかもしれません。
 
人間が人間に行った
この愚かな行いの悲惨さ、恐ろしさを
肉声で語り継げる方々が極めて少なくなっています。
遠くない将来、ゼロになるでしょう。
       
数年前には、
沖縄ひめゆり平和記念資料館でも
元ひめゆり学徒の方による
語りの時間が無くなりました。 
          
風化させないためには、
それを聴いた者が語り継ぎ、
核兵器がある限り、
今も起こり得ることと恐れ、
怒りを持ち続ける以外の道はありません。
 
先日、弊社の面接で30代後半の方に、
「8月6日が何の日か」を訊いたら、
答えられず、
「広島原爆の日ですよ」と言うと、
「あぁ〜」という薄いリアクションで、
他人事のようでした。
風化は、確実に始まっていると実感。
 
  
17では、毎年、6日と9日は、
先の戦争と原子爆弾ついて、
仕事仲間と語ることにしています。     
    
少なくとも我々が生きている間は、
同じ愚行が繰り返されないように、
勉強して、語り継いでいきたいと思います。
 
できるなら、毎年、この2日間は、
日本人が米国の子供達に原爆の悲惨さを教え続けるのが、
一番、効果が高いと思います。
                                
今朝、東京では、
警報音が鳴り響いていないことに、
防空壕に逃げ込まなくて良いことに、
青い空に映える積乱雲が自然発生であることに、
感謝したいと思います。
 

ブログ 2022/05/25

がんの早期発見は難しい 線虫N-NOSE

今回、出演して頂いた田中麗奈さんとは、
樹木希林さんの娘役で7年間続いた
味の素『ほんだし』のCM以来で、
18年ぶりの再会でした。  
    
当時、彼女のマネージャーだった立林さんとは、
その後、香里奈さん初のTVCM、大沢あかねさん、
知花くららさんとの仕事を重ねました。

丁寧な仕事をする彼は出世して、
芸能事務所テンカラットの本部長となり、
家が近いこともあり、
お互いのオススメの店で放談する
「サシ飲みの友」となっていました。
    
彼は「四十肩で、肩が上がらない」と言うのが
口癖になっていましたが、
それ以外は健康そのもので、
年齢の割にはたくさん食べて、たくさん呑んでいました。
  
「産休中の麗奈が復帰したら、
 また、何かで起用してください」

と頼まれたのが、最期の約束となりました。 

最後に会った翌週、彼は検査のために入院。
すでに、がんが進行しており、
その2ヶ月後に天国へ旅立ちました。 
 
   
私が尊敬する義父は、
前年の人間ドッグでは健康と判定され、
1年後、異常が見つかり、
精密検査をしたら、末期がんでした。
見た目も元気で、食欲も旺盛でしたが、
それから1年で鬼籍に入りました。
  
 
多くのがんは、早期発見で治療すれば、
9割が助かります。例えば、
「乳がんはステージ1で治療すれば、
 100%助かる」と国立がん研は発表しています。 
   
しかし、これまでは、
その『早期発見』が難しかったのです。
  
立林さんと義父が元気だった時に、
このサービスがあったなら…
と悔やまれます。
   
今は、あります。
世界初の『線虫N-NOSE』。
がんの早期発見サービスです。 
 
6月末までは、12,500円です。 
   
企画と線虫くんに命を吹き込んでくれた
制作陣、CGスタッフ、声優・コーラス陣に多謝。

ブログ 2022/05/25

がんを見つける線虫くん

世界初、線虫でがんのリスクを早期発見できる
『線虫N-NOSE(エヌノーズ)』の
新キャンペーンが始まりました。

線虫は、体長1ミリほどで、
世界で最も個体数が多い生物。

人間にとって馴染みがあるのは、
昔は大便の中にいた「回虫」「ギョウ虫」。
そして、食中毒を引き起こす「アニサキス」です。

一方で、線虫は嗅覚が鋭く、
がん患者の尿には寄って行き
健常者の尿からは離れて行く
性質が発見されました。
   
その性質を利用して、N-NOSEでは、
線虫の中でも特に嗅覚の秀でた
「C.エレガンス」という種を採用しています。
 
そして、研究者の方々が
血の滲むような努力を続けられて、
失敗と成功を繰り返しながら、
人の手を介さない完全自動化された
検査システムをつくり上げました。  
  
日本は、がん検診の受検率が
世界の先進国の中で最も低く、
がんで亡くなる人が
年間27万〜30万人います。
 
自宅から尿を送るだけで、
全身15種類のがんリスクを調べられます。
この検査で高リスクと判断された後に、
高額で、身体に負担がかかる
CTスキャンやPETなどの精密検査を受ける
という流れができれば、
がんの早期発見が増えて、
がんで亡くなる人が減ります。
  
コミュニケーションでは、
「線虫をどう描くか」が鍵なのですが、
体長が1ミリと小さく、見えるかどうか。
顕微鏡で見ると、愛される容姿とは言えず…。
 
そこで、
『線虫くん』というキャラクターをつくり、
CMでは、オリジナル曲を
合唱団の清い歌唱にしました。
リアル線虫の気持ち悪さを軽減するためであり、
この企業の、広津社長の掲げるミッションの尊さを
感じ取ってもらいたかったからです。
 
企画に命を吹き込んでくれたCM制作陣、
デザイナー、アニメーター、CGスタッフ、
作曲家、音楽プロ、合唱団など、関係された皆様に多謝。

ブログ 2022/04/01

IHI 新CMオンエア開始

168年前の江戸。
ペリーが黒船でやってきたことで、
造船所として産声を上げたIHI。 
   
江戸、明治、大正、昭和、平成と
各時代の声に応えることで、
日本初の、世界初の製品、技術、
サービスをつくり出し、
総合重工業グループへと発展していきました。 
 
企画をするにあたり、
IHIさんの膨大な量の社史を学んでいると、
いつの時代も社会を揺るがす大問題が起き、
その時代の人間は必死にもがいて、
生き延びてきたことを感じました。 
 
大空と大地の中で繰り広げられてきた
人間の営みが、文明の歴史なのです。
   
私たちの現在が過去とのつながりであるように、
未来は、現在とつながります。
現在の世界の声に応えて「技術と叡智」で、
新しい「世界初」をつくっているIHIをご覧ください。
 
もうこの世にはない製品を生き返らせ、
企画に命を吹き込んでくれた制作陣に、多謝。 
 
文字スーパーが引っ張るCMゆえに、
楽曲提供のクレジットを入れないことに同意して頂いたチー様に、多謝。 
 
私が小さい頃、
チー様の大ファンだった姉が
ラジカセでむさぼり聴いていた名曲の 
原盤の音を聴けて感慨深いものがありました。 
過去とのつながりに、感謝。