ブログ 2016/04/19

船岡さんの旅立ちの挨拶

17では、我々ができる広告業界への社会貢献のひとつとして、
制作会社からの出向者を受け入れ、OJTの場を提供をしています。 
      
東北新社の企画演出部から出向していた 船岡あずさ さんが
本来いるべき場所へ帰ることになりました。
        
彼女からの挨拶です。    
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皆さん、こんにちは。
船岡あずさです。
10ヶ月間の出向を終え、先週、東北新社へ戻りました。

この場を借りて、
出向中に仕事でご一緒したすべての皆さまにお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

そして17の皆さま。
温かく迎え入れてくださり、ありがとうございました。
17で楽しく、前向きに過ごせたのは皆さまのおかげです。
本当にありがとうございました。

さて、出向始めの挨拶で、
「アッ!と驚くような成長を遂げたい」とこのブログに書きました。
結果はどうだったでしょう?
戻って、まだ一週間ですが、
プロデューサーが驚くと同時に、自分自身がまず驚きました。
なんと!企画がめちゃくちゃ通るのです・・・!

気分は、重力100倍の修行後の悟空。
敵の動きが見える・・・!
オラ、強くなってるぞ・・・!?
 
17での仕事は、思えばまさに重力100倍の日々でした。
連日つづく、濃厚な企画打ち合わせ…
面白くなるまで、ねばり続けるオフライン編集…。
17では、常に自分の限界を超えるレベルを求められました。
それらの負荷が、私をここまで成長させてくれたのです。

17では、本当にたくさんのことを学びました。
このたくさんの学びを、これから携わる仕事で発揮していきたいと思います。
貴重な機会を与えてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

船岡あずさ
 
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このブログを読んでいただいている
広告業界の関係者の方々(特にプロデューサー)へのお願いです。
 
すべての仕事を安全に仕上げないといけない、余裕の無い昨今、
若い演出家たちへ仕事を発注する機会が激減しています。
  
それは、我々の業界の未来を先細りさせることになります。 
 
名の売れている演出家は皆さん、若い頃に多くの仕事の機会の恵まれ、
挑戦と失敗と成功を繰り返し、今の場所にたどり着けました。
 
今、若手で最も売れっ子のTYO佐藤渉さんも
私の元で一年間の出向の後、
天賦の才能&血のにじむような努力&プロデューサーたちの投資もあり、
大きく化けました。
 
皆で意識して、若い可能性に発注しないと、優秀な演出家は育ちません。
場数こそが、才能に磨きをかけるのです。
    
船岡さんは、素直で、前向きで、可能性を秘めた人材です。
ぜひ、挑戦と失敗する機会をたくさん与えてあげてください。
何卒、よろしくお願いします。 

ブログ 2016/02/24

大人になるって、すっごく楽しいよ!

出身地の市役所からの依頼で、
2つの中学校のキャリア講座で講演しました。
  
テーマは、
「大人になるって、すっごく楽しいよ!」 
  
講演の冒頭で、   
「早く大人になりたい人?」
「大人になるって楽しそうだなと思ってる人?」  
と問うたところ、
両中学とも1~2名しか挙手がありませんでした。
   
思春期ゆえの恥ずかしさで挙手が少ないのだと思い、
その確認のために、違う質問をしました。

「では、大人になりたくない人?」
「大人になるのって大変そうと思っている人?」
と問うたところ、
最初の中学校では9割の学生が、
次の学校では4割が一斉に挙手しました…。
    
そこにいた先生たちも、市役所の方も
その数の多さ、最初の質問との差に驚かれていました。 
これから「大人になるって、すっごく楽しいよ!」
というテーマを話すにあたり、
私自身もかなり動揺しました…。
         
私が中学生の頃は、
子どものままでいたい気持ちがありつつも、
いつも、「ここではない何処か」へ行きたかった。
早く大人になりたかった。
大人の世界には、”自由の匂い”があったから。 
          
今の子どもたちから、
「大人になることは楽しそうでない」と見られているのは、
今の大人の問題です。
今の社会の問題です。
   
ひとりの大人として、どうすれば良いのか…。 
 
根深い問題に直面し、
解決策を思案中ではありますが、
今の自分にすぐにできる当面の結論に至りました。
  
もっと楽しそうに仕事をして、
さらに面白い仕事をして、
世の中に出して行くべきだと。 
        
また、テレビCMは、
スマホを持っている中学生にも、
先生たち大人にも、
日常的に見られていることを実感しました。 
         
スポンサーの皆さま、
楽しいテレビCMをオンエアすれば、
全国の人々は見て、笑って、記憶してくれています。
少なくとも、笑っている間は、
お客さんの人生に楽しい時間を提供できているはずです。    
広告は商品の一部です。
生活文化の一部です。
         
我々、広告制作者は、
企画書の延長みたいな理屈が全面に出た
”正しくて、つまらないもの”
を作るために存在していません。
  
職種として、大人として、
人の心を動かす表現を世に出す責任があると
改めて思いました。