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2011/04/27
丑三つ時
昨深夜、丑三つ時。
空には大きな上弦の月が鈍く輝いていた。
自転車で帰宅中、家の近所の登り坂にさしかかると、
「二ォ~」「ミョ~」と妙な鳴き声を発している野良ネコ集団に遭遇した。
「春だからサカリがついたのだろう」と、
「それにしても数が多いな」と思いながら歩いていると、
前方に中年の女性が歩いていた。
彼女は小型のトートバックを手に提げており、
彼女の歩く速度に合わせて
遠巻きにしているネコたちも移動していることが分かった。
エサをあげているのだ。
そのことに気づくと、
次に、ネコたちの新参者に対する攻撃的な視線に気づいた。
「オマエ、横取りするつもりか!」
「とんでもない…」
そうつぶやきながら、やけに歩みの遅い女性を追い越した。
こんな時間に歩いているのは、きっとご近所さんなので、
軽く会釈をしてみたが、まったく反応はなかった。