ブログ 2022/05/25

がんを見つける線虫くん

世界初、線虫でがんのリスクを早期発見できる
『線虫N-NOSE(エヌノーズ)』の
新キャンペーンが始まりました。

線虫は、体長1ミリほどで、
世界で最も個体数が多い生物。

人間にとって馴染みがあるのは、
昔は大便の中にいた「回虫」「ギョウ虫」。
そして、食中毒を引き起こす「アニサキス」です。

一方で、線虫は嗅覚が鋭く、
がん患者の尿には寄って行き
健常者の尿からは離れて行く
性質が発見されました。
   
その性質を利用して、N-NOSEでは、
線虫の中でも特に嗅覚の秀でた
「C.エレガンス」という種を採用しています。
 
そして、研究者の方々が
血の滲むような努力を続けられて、
失敗と成功を繰り返しながら、
人の手を介さない完全自動化された
検査システムをつくり上げました。  
  
日本は、がん検診の受検率が
世界の先進国の中で最も低く、
がんで亡くなる人が
年間27万〜30万人います。
 
自宅から尿を送るだけで、
全身15種類のがんリスクを調べられます。
この検査で高リスクと判断された後に、
高額で、身体に負担がかかる
CTスキャンやPETなどの精密検査を受ける
という流れができれば、
がんの早期発見が増えて、
がんで亡くなる人が減ります。
  
コミュニケーションでは、
「線虫をどう描くか」が鍵なのですが、
体長が1ミリと小さく、見えるかどうか。
顕微鏡で見ると、愛される容姿とは言えず…。
 
そこで、
『線虫くん』というキャラクターをつくり、
CMでは、オリジナル曲を
合唱団の清い歌唱にしました。
リアル線虫の気持ち悪さを軽減するためであり、
この企業の、広津社長の掲げるミッションの尊さを
感じ取ってもらいたかったからです。
 
企画に命を吹き込んでくれたCM制作陣、
デザイナー、アニメーター、CGスタッフ、
作曲家、音楽プロ、合唱団など、関係された皆様に多謝。

ブログ 2022/04/01

IHI 新CMオンエア開始

168年前の江戸。
ペリーが黒船でやってきたことで、
造船所として産声を上げたIHI。 
   
江戸、明治、大正、昭和、平成と
各時代の声に応えることで、
日本初の、世界初の製品、技術、
サービスをつくり出し、
総合重工業グループへと発展していきました。 
 
企画をするにあたり、
IHIさんの膨大な量の社史を学んでいると、
いつの時代も社会を揺るがす大問題が起き、
その時代の人間は必死にもがいて、
生き延びてきたことを感じました。 
 
大空と大地の中で繰り広げられてきた
人間の営みが、文明の歴史なのです。
   
私たちの現在が過去とのつながりであるように、
未来は、現在とつながります。
現在の世界の声に応えて「技術と叡智」で、
新しい「世界初」をつくっているIHIをご覧ください。
 
もうこの世にはない製品を生き返らせ、
企画に命を吹き込んでくれた制作陣に、多謝。 
 
文字スーパーが引っ張るCMゆえに、
楽曲提供のクレジットを入れないことに同意して頂いたチー様に、多謝。 
 
私が小さい頃、
チー様の大ファンだった姉が
ラジカセでむさぼり聴いていた名曲の 
原盤の音を聴けて感慨深いものがありました。 
過去とのつながりに、感謝。