ブログ 2012/06/12

巨人の四番

先日のプロ野球セパ交流戦でのこと。 
      
9回表に西武ライオンズに同点に追いつかれ、
迎えた9回裏の巨人の攻撃。
   
1アウト2塁。
この日3安打の坂本が敬遠された。
 
次は四番の村田だ。 
     
この日の村田は、前の3打席がすべて凡退で、
その雰囲気からして打てそうになかった。
ライオンズの策は順当だった。
     
しかし、村田はタイミングの合っていない空振りの後、
体勢を崩されながらも同じ球種をとらえ、サヨナラヒットを放った。
         
ヒーローインタビューでの朴訥な受け答えの中、
「前のバッターが敬遠されましたが、どんな気持ちでしたか?」
という質問に対して、
「巨人の4番を任せられていますから」 
と彼は発し、球場は湧いた。    
         
隣りのオジさんは号泣していた。
 
                
意地とプライド。 
 
                          
持ち過ぎると、柔軟性を欠き、扱いにくい人と評される。
そして、足りないと、言動に迫力を欠く。
        
見えないだけに、どれだけ持っていればいいのか。
その分量は難しい。   

ブログ 2012/06/09

前提

とある不便なスタジオに行くため、最寄り駅からタクシーに乗った。
料金は880円だった。
重い10円玉と別れたくて、千円札と一緒に合計1,080円を払った。 
8枚の硬貨と入れ違いに2枚の硬貨が戻ってくる計算だ。
       
「はい、20円のお釣りね」  
  
運転手さんは言った。

2枚の硬貨は合っていたので、  

「はい。ありがとうございました」 

と反射的に答えてしまった。
すぐに、 

「お釣りが違いますよ」

と言ったのだが、

「えっ?ちゃんと 20円ですよ」
  
と自身満々に返された。

「あっ!」
を期待していたので言葉を失った…。 
    
「…200円でしょ?」
 
「なんで?」
 
「なんでって、1,080円を支払ったから」

「だから、20円ですよ」 

「………」

ダメだ。  
お互いに暗算ができる前提の会話は成立しない…。   
 
スタッフが待っている。
気持ちよくスタジオに入るためには、
気持ちよくタクシーから降りたい。           

最近知った<第三の案>というものを使ってみた。 
   
「じゃあ、100円でいいですよ」 
    
「おたく、計算できないの?」
   
確かにそういうことになる。
 
               
最終的には、メーターを見ながら、
「この80円とあの80円で互いにチャラ」
「次に、この千円とあの800円で、お釣りは200円でしょ?」  
というやり取りで納得してもらった。
 
降り際に、
「ごめんね。てっきり、お客さんが千円を出したと思ってね」
と明るく言われた。 
                  
「その場合、120円です」と野暮なことは言わなかった。           
 
                  
前提は、初めての相手には通じない。   
大切なことを改めて学べた。