ブログ 2011/10/30

11月5日(土)にテレビに出演します

昨夜の続きで、11月5日(土)にTBSの「Asian Ace」に再度出演します。
  

深夜24:00からのオンエアにもかかわらず、
縁遠くなっていた多数の知人から連絡を頂きました。
ありがとうございます。  
   
一部では「テレビはオールドメディア」と揶揄されていますが、
その影響力は、やはりWebメディアの比ではありません。
改めて感心しました。
      
今の日本の広告業界においては、
若き才能ある&野心のあるクリエイターは、Web広告制作へ流れています。
     
予算が大きいのでクライアントが細かく口を挟む、
テレビ局のオンエア考査基準が番組内容よりも格段に厳しい、
制作過程に大人数のスタッフが携わるなど、
自分の企画を思い通りにアウトプットするにはいろいろと大変ですが、
社会への影響力が大きいテレビCMを作られる若者が減っているのは、
非常に残念な状況です。 
                
今回、テレビ局からの無謀な打診を受けたのも、
「テレビCM企画・制作の仕事は楽しい」
「日本の広告制作現場のレベルは世界の中でもすごい」
というメッセージを深夜番組の視聴層の若者(学生)に発信したかったからです。
           
番組の正味18分の中で伝わったかどうかは分かりませんが、
今回、私自身は改めて確信しました。
  
様々な分野のプロの経験値&アイデアを借りつつ、
企画を最高のアウトプットに仕上げていく過程は、最高に楽しいです!        
         
未来のある若き人たちが、
CM企画・制作の門を叩くことを念じてやみません。

ブログ 2011/09/25

早乙女太一さん

昨日、仕事の関係で、とある舞台を観た。
出演していた早乙女太一さんの二十歳の誕生日だった。
     
二十歳にして、あの匂い立つ色気と
キレのある所作と見事な舞台映え…。
驚愕だ。
  
自分が二十歳の頃は、まだ鼻水を垂らしていた。
ズボンのチャックも開いていた。
  
        
今、彼が身につけた表のものに光が当たっている。
それらを身につける過程の彼の陰の部分までを理解しようとする人は少ない。
     
相当な芸の訓練をしたのはもちろん、
相当な私生活があったのだろう…。
想像すると、胸が締め付けられる。
      
最近、芸の道に生きる人へ、または、さまざまな芸術家へ、
一般人のような生き方を求める「無教養な声」が
高まりつつあることを危惧している。
     
それらは、いわば、その職業への否定に近い。 
職には、それにまつわる業があると書いて「職業」。
職業は、生き方なのだ。  
             
時代が変わろうとも、愛され、受け継がれてきたクラシック音楽、絵画、彫刻…etc。
学校でも教科書でちゃんと教えられた。 
「それらを創り出した、破天荒な制作者には、
 彼らの普通ではない生き方を見守り、育てた理解者が必ずいる」と。  
          
人の心を動かせるのは、
普通の人には見えない角度から物事を見せたり、
考え方がひっくり変えるような、圧倒的な表現だ。
皆と同じように生きていては、それは生み出せない。
          
人々が日常を忘れ、その時間に陶酔できるのは、
自分ができないことを、
その舞台に、その音楽に、その絵画に投影しているからだ。
         
早乙女太一さんがこれから偏狭な倫理観の人々に求められるであろう
普通の人生を送らないことを切に期待する。
そして、普通ではない生き方で得た芸で
これからも観ている我々を違う日常へ連れて行って欲しい。
       
素晴らしい表現には、必ず陰の部分がある。
それらも含めて賞賛する想像力を失くさずに生きて行きたい。
  
いろんな生き方を受け入れられる
心の広さ、自由さを持っていたい。
 
いい広告表現をつくるために。 

ブログ 2011/09/14

ラグビー

ラグビーは、1チーム15人、
両チームで30人の選手がグラウンドに立つ
球技の中では最大人数が同時に競技するスポーツである。
       
背の高い人、背は低いがすばしっこい人、
太った人、細くても足の速い人、いろんな特性の人に、
それぞれに合う15のポジションがある。  
          
1980年代、国立競技場を満員にできるのは
サッカーではなく、ラグビーだけだった。
           
松任谷由実(ユーミン)の名曲「ノーサイド」は、
当時、全国高校ラグビー決勝戦で敗れた大分舞鶴の主将をモデルにしたとも、
大学ラグビーのスーパースター早稲田の本城選手がモデルだったとも言われている。
流行歌になるほどの人気のスポーツだったのだ。

       
かつて、ラグビーは全国の男子を救っていた。
顔が少々不味くても、勉強ができなくても、短足でも、
勇気ある捨て身のタックルができる奴は一目置かれていた。
教室で冴えない奴が、グラウンドでは輝くことができた。
   
男が惚れる男は、女性にもモテた。
人が人を好きになる、人が人を認める観点が多様だった。
   
そして、その頃、日本経済は強かった。 
            
現在の日本は、きれいな男や、
スマートな男だけがモテはやされ過ぎではないか。
困難な相手に向かって、
正面からタックルする勇気をもつ男が減っていないか。 
 
                      
昨日、ある仕事で男を見た。
関わっていた皆が、心の中に熱いものを感じたはずだ。
  
                 
ラグビーW杯が開催されている。
今日の午後、ラグビー日本代表は、
世界一強いニュージーランド代表と対戦する。   
  
きっと大敗するが、      
グラウンドに立つ者だけが
勝つことも、負けることもできる。
                           
勇気は、誰かにもらうものじゃない。
勇気は、自分の中から絞り出すものだ。