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2011/07/27
日向と日陰と会話
オフィスには、独立のお祝いに頂いた
多くの観葉植物が元気に生きている。
とあるお偉いさんに頂いたパキラは
尋常ではなく伸びる。
「キミは竹かっ!」
とツッコミを入れるくらい伸びる。
若い会社には縁起が良い。
ありがたい。
フランスゴムの木は
もともと丈夫なくせに、
放って置くとすぐに拗ねて葉を撒き散らす。
忘れている大切な人のことを
思い出させてくれる。
ありがたい。
植物は皆、自分らしく生きている。
感傷的な気分で書いているのではない。
少なくとも17にいる植物たちは個性がある。
日頃の手入れは自分でしているものの、
問題が発生した時の対処が分からず、
定期的に花屋さんに来てもらっている。
時々、花屋さんは
植物たちを診断して、場所を移す。
昨日は、2つを除き、全部の場所を変えた。
窓から離れて置かれたものたちは
太陽を求めて、窓側に偏って成長する。
窓際に置かれたものたちは
陽に当たりすぎて弱ってくるものもいる。
人生みたいだ。
誰もが陽のあたる場所を目指すけれど、
日陰にいる時期も必要なんだ。
扉を入ってすぐの会社のロゴのところには
いつもは1つの鉢しか置かないのに、
今回は3つの鉢がいびつな三角関係に置かれた。
「どうして一直線じゃないのですか?
真っ直ぐの方が美しいじゃないですか」
という抗議めいた問いに、花屋さんは即答。
「植物たちがお互いの顔を見ながら会話するためです」
会って話しをするから「会話」。
大切な人の顔を見に行って、
目を見て、話をしたい。
元気に生きるために。
いい仕事をするために。