ブログ 2023/02/12

拍手喝采

仕事の関係者から
『東京バレエ団特別公演 上野水香オン・ステージ』に
ご招待して頂きました。 

上野水香さんの肉体、所作の優美さ、
バレエの華やかさ、氣迫もさることながら、
一番驚いたのは、観客の拍手の大きさ、その長さでした。 

私がこれまでに体感した中で
最も拍手が大きかったのは、
1996年に以前の国立競技場で開催された
三大テノール公演でした。
ドミンゴが歌うのを嫌がっていたパバロッティを説得し、
美空ひばりの「川の流れのように」を歌い出すと、
6万人の観客が地鳴りのような歓声をあげ、
途中から観客も歌い出し、涙し、
歌が終わると拍手が沸き起こりました。
それは、激しいスコールのような、すざましい音でした。
  
拍手は、無償で与えることができる報酬です。
受け取った方はものすごく嬉しいものです。
しかし、日本人はなぜか、あまり拍手をしません。
私は、拍手をする時は、大きな音が出るように、
心を込めて手を打つように心がけています。

上野水香さんを観に来た2300人は、
6万人の観客がいた三大テノールを思い出す大きさで、
しかも、とても長く拍手をしていました。
カーテンコールが10数回あり、一度も拍手が止まず、
私も負けじと拍手をしたので、
終演後は汗だくで、手が腫れていました。
 
バレエを習っていると推察される
背筋がシャンと伸びた子供たちが観客に多くいたのも驚きでした。
あの子供たちは拍手をする習慣を身につけるでしょう。 
上野水香さん、東京バレエ団のファンは、
多くの報酬を与えている素晴らしいファンでした。