打ち合わせの合間には、会社の資金繰りや、
税金対策なども教えてもらいました。
数年後、小霜さんが大病を患い、退院された後に、
景気付けに2人で鰻を食べました。
「この年になって、
突然、競合にされたり、
首を切られたりする今の業界に、
もう疲れたんだよね…
これからは、違う立場で仕事をしようと考えている」と。
その後、小霜さんは
企業の顧問やアドバイザーなどで、
スポンサーサイドに立たれることが増えました。
一方で、無料の広告学校を開催し続けて、
多くの広告人を育てられました。
今、私が仕事をしている
某広告会社のマーケの方が
小霜学校の卒業生だったと
昨日の通夜で知りました。
財を残すは下、
事業を残すは中、
人を残すは上。
という後藤新平の言葉があります。
小霜さんは個人事務所でありながら、
多くの人を残されました。
ご自宅に伺っていた頃には
まだ小さかったお子さんたちも、
昨日、久しぶりに再会したら、
立派な青年になっていました。
小霜さん、早すぎますよ。
しかし、亡くなった日も
朝5時まで仕事をしていたと聞き、
命を燃やして、使命を果たしておられたのだと…。
ありがとうございました。
安らかに、おやすみください。