ブログ 2019/05/14

心のこもった貼り紙

昨年から、社員が持ち回りで書いています。
今回の担当は、岡里です。
 
駅ビルの外階段で、上を眺めている人だかりがありました。
燕の夫婦とみられる2匹が巣をつくりにきたのか、
かわるがわる壁をチェックしているかのように飛び回っていました。
    
その様子を眺めながら談笑する人たちの輪に入ると、
毎年この時期に、この場所に巣を作りにきていることなどを
地元のおばさまに教えてもらいました。
 
昨年の燕家族が飛び去った後に駅員さんが貼ったと思われる
「今年の燕は巣立ちました!また来年」
と書かれたポスターを見つけ、
地域の人たちがずっと見守ってきたことに感動しました。
    
巣つくりがはじまると、
通行人の頭上に糞が落ちないように巣の下に受け板が設置されたり、
「燕の巣があります。頭上注意」の貼り紙がされるとのこと。
 
幼少から頻繁に通っていた場所なのに、
この歳になるまで気がつかなかったことに驚いたのと同時に、
今までなんでもなかった場所が、素敵な情景に変わりました。
   
自分の周りの人や環境をちゃんと見つめることで、
小さな発見があり、
何気ない日々の生活に楽しみが増えていきます。
   
今、そこを通る度に夫妻を見上げています。
雛が生まれて、賑やかになるのを心待ちにしています。