脱皮を繰り返し、数ヶ月で立派な成人になった。
中でも、一番大きなボスは、今では一人でタクシーを止めるほどだ
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2011/11/04
ザリガニ
とあるクライアントの仕事で、ザリガニを飼っている。
半透明のプランクトンみたいだったものが、
最初は7匹いたのだが、共食いで3匹にまで減った。
彼らが小学生くらいに成長した頃、
残った5匹中の一匹が脱皮に失敗し、左腕のハサミが取れた。
次の共食いの標的は彼に決定だ。
しかし、彼(彼女かもしれない)は、したたかだった。
仲間が襲ってくると、決して戦わず、
真空エビ飛びで見事に逃げきるのだ。
そして、今、残り3匹として生き延びている。
しかも、直近の脱皮で、左腕のハサミが再び生えてきた。
彼らの世界では普通に起こることらしいが、
ザリガニ博士ではないので、その時は知らず、
ダーウィンの言葉として伝えられている誰かの言葉を思い出した。
「生き残ったのは、強いものではなく、変化できたものだった」
どこの世界も同じだ。
限られたスペース(市場)で生き残るためには、
遅かれ早かれ、壮絶な戦いが待っている。
それをしないためには、市場を拡大していくしかない。
今の日本の広告業界も同じだ。
仕事の領域を外へ広げるか。
日本の人口を増やす仕掛けをするか。
前者は既にやっているが、あまり成功していない。
後者はまだ手つかずに近い。
日本の広告人には、歴史的な大仕事が待っている。