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2011/06/14
完璧の功罪
「完璧」を求めると、人は孤独になる。
相手にそれを求めると、ロクなことはない。
失望で傷つくことになる。
または、リアクションで相手を傷つけてしまう。
自分に求めると…。
少なくとも私にはそんな根性はない。
しかし、求めないと、今よりも高みには上れない。
そのことは経験で知っている。
完璧な企画。
完璧なコピー。
完璧なストーリーボード。
完璧なプレゼン。
完璧な仕上がり。
人は、手に入れられないものは、この世にないものとする。
先週のことだ。
期待した通りに次々と物ごとが運び、
出会う人々も、起こる出来事もすべてが素晴らしい完璧な一日があった。
そして、フィナーレの後半のエンディングの大詰めの最後のボタンのところで、
自分の愚かな言動がそれを台無しにしてしまった…。
やはり、完璧はこの世にない。
改めて「この世にないフリ」をして生きるつもりだったのに、
この数日間、あの日の高揚感がよみがえり、
心の中がザワザワとして落ち着かない。
自分に対して、ちょっと根性を出してみたい。
最後のボタンを、今度はとめてみたい。