ブログ 2011/04/06

泣かせる人

日曜日、敬愛し、心から慕っていた義父が他界した。
風邪すらも引かない頑強な人であった。
     
「この世に生まれて来る時は泣いているのだから、
 この世を去る時は周りの人々が泣くような人生を送りなさい」

という人生訓を実践したかのように、
多くの弔問客が号泣し、火葬場にまで人々が大挙する感動的な葬儀だった。
 
時を重ねて築いてきた「信頼」、
決して仲間を裏切らなかった「男気」の賜物だと思う。
  
父が旅立った直後、取り乱す親族に向かって、
父が最も信頼していたベテランの看護婦さんが掛けた言葉。

「天国から帰って来た人は一人もいません。
 それくらい素晴らしいところみたいですよ…」
      
おかげで、泣き崩れていた親族が笑みを取り戻した。

言葉にはチカラがある。
「人を笑顔にする広告をつくろう」と改めて誓った。
    
遺骨と共に帰宅すると、
義父が裏の土手に植えた桜が満開の花を咲かせていた。
        
今日、私は生きている。
仲間と、家族と、同じ時間を共有している。
  
そのことに感謝したい。