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2011/03/08
分かりやすさと余白
ターゲットが明確であっても、テレビCMに関して言えば、
幅広い層の人々が見る媒体であり、
表現はみんなに分かりやすくあるべきだ。
しかし、最近の諸事情による「分かりやすい」ことへの要求は、
甚だ「???」である。
「分かりやすい」と「過分な説明」は、同じように見えるが、全然違う。
「刈り上げ」と「唐揚げ」、「バンビ」と「ゾンビ」くらい違う。
「分かりやすい」の先にある「余白」が人々の好奇心や想像力を刺激し、描かれているもの以上のこと想像させる。
それが、時間経過に耐えうるブランディングだ。
余白は社会全体のリテラシーにも関係している。
最近、俳句が流行り出しているのは、広告屋としては大歓迎だ。
日本が楽しく、新しくなれるヒントは
俳句の周辺にあるように思えてならない。