ブログ 2018/08/22

大地の芸術祭

4月から社員が持ち回りで書いています。
今回の担当は、井上です。
     
新潟の「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」へ行きました。
これは、日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市)を舞台に、

2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。
公式サイト

6回目となる今年は、東京23区ほどの範囲に
350超のアート作品が置かれています。
3日間の旅で見られた作品は20前後ですが、
その中で特に良かったものを紹介します。

『ライトケーブ』(ラ・マンソン作)

エリアごとにカラフルなライトに照らされた
全長750mのトンネルを抜けると現れる作品。
雄大な岩礁と清流からなる日本有数の景勝地「清津峡」の景観を
反転して映す「水盤鏡」はとっても幻想的。
水盤鏡は中央が深く、端が浅くなっているため、
奥まで歩いて渡ることができます。

『最後の教室』他(クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン作)

廃校になった学校の各所に作品が設置されています。
干し草が引き詰められ、小さな電球が灯る体育館。
心音とともにライトアップされる理科室。
眩い光に向かって歩く廊下など。
「学校」と言う場所が、音、光、匂いによって
全く違うものに見えてきます。
学校全体を使った見応えのある作品群でした。

『ワープクラウド』(ダミアン・オルテガ作)

繊維工場だった空間に、糸と球体で作られた作品。
規則的に並んだ大小の球体を眺めていると、
宇宙のような雄大なものが目の前に広がっている気分になります。
糸のカーテンは間隔が空いており、作品の中を自由に歩くことができます。

『光の館』(北川フラム作)

豪雪地の伝統様式に則した床高が2.7mの造りの建物は、
芸術作品でもあり、宿でもあります。
「瞑想の館」として作られたこの館は、
明け方と夕方の二回、屋根が開きます。
夕方は、時間とともに色が変わる天井照明と暮れていく空の色の対比が美しく、
途中から空が空に見えなくなる不思議な感覚になります。
雨が降ると屋根が開かないため、
宿泊は雨の少ない時期がオススメです。

作品MAPを頼りに車で各所を見てまわるため、
地図を読む力を試される旅でもありました。

芸術祭は9月17日まで。
これを逃すと次は3年後なので、是非!