ブログ 2011/09/14

ラグビー

ラグビーは、1チーム15人、
両チームで30人の選手がグラウンドに立つ
球技の中では最大人数が同時に競技するスポーツである。
       
背の高い人、背は低いがすばしっこい人、
太った人、細くても足の速い人、いろんな特性の人に、
それぞれに合う15のポジションがある。  
          
1980年代、国立競技場を満員にできるのは
サッカーではなく、ラグビーだけだった。
           
松任谷由実(ユーミン)の名曲「ノーサイド」は、
当時、全国高校ラグビー決勝戦で敗れた大分舞鶴の主将をモデルにしたとも、
大学ラグビーのスーパースター早稲田の本城選手がモデルだったとも言われている。
流行歌になるほどの人気のスポーツだったのだ。

       
かつて、ラグビーは全国の男子を救っていた。
顔が少々不味くても、勉強ができなくても、短足でも、
勇気ある捨て身のタックルができる奴は一目置かれていた。
教室で冴えない奴が、グラウンドでは輝くことができた。
   
男が惚れる男は、女性にもモテた。
人が人を好きになる、人が人を認める観点が多様だった。
   
そして、その頃、日本経済は強かった。 
            
現在の日本は、きれいな男や、
スマートな男だけがモテはやされ過ぎではないか。
困難な相手に向かって、
正面からタックルする勇気をもつ男が減っていないか。 
 
                      
昨日、ある仕事で男を見た。
関わっていた皆が、心の中に熱いものを感じたはずだ。
  
                 
ラグビーW杯が開催されている。
今日の午後、ラグビー日本代表は、
世界一強いニュージーランド代表と対戦する。   
  
きっと大敗するが、      
グラウンドに立つ者だけが
勝つことも、負けることもできる。
                           
勇気は、誰かにもらうものじゃない。
勇気は、自分の中から絞り出すものだ。