ブログ
2011/09/06
夏の想い出 その2
ビショ濡れのジャガー(前回のブログ参照)を横目に
親切な方のクルマに乗り込み、深夜の高速で送って頂いた。
道中、四方山話しで盛り上がっている時、
けたたましくサイレンを鳴らすパトカーが後ろに現れた。
(おっ、事件か!?)
「路側帯に寄ってくださ~い!」
えっ?
「路側帯に寄って!」
スピード違反で捕まってしまった。
小太りのポリスが近寄って来て、
「37Kmオーバーです。
あと3Kmで免停でしたよ。よかったですね~」
とサラッと言う。
親切な方は、パトカーの中に連行され、取り調べを受けはじめた。
我々の横を明らかに40Kmオーバーのクルマ達が
自分たちの幸運を喜びながら追い抜いて行く。
親切な方に申し訳ない気持ちと、
他人の不幸を連続して目撃したおかしさが入り交じり、
思わず、助手席でクックックと笑ってしまった…。
その時、タイミングよく、
明朝の撮影現場への入り時間の変更の知らせで
制作スタッフから電話があった。
状況を説明すると、
彼は遠慮なくゲラゲラと腹を抱えて笑った。
やはり、他人の不幸は蜜の味だ。
しばらくして、親切な方が戻って来た。
「罰金3万5千円だってさ…」
高速道の水銀灯に照らされた横顔は、
悲しげでもあり、
話しのネタを見つけた芸人のように嬉々ともしていた。
夏は、忘れられない想い出を残す。