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2011/08/04
編集
クリエイティブの仕事の重要なプロセスのひとつに「編集」がある。
納得のいく編集をするためには、
可能性のある素材をたくさん撮っておく必要がある。
厳しく言えば、
良い素材なくして、良い編集はあり得ない。
一般に、編集は、素材をつなげる作業だと思われがちだが、
その大部分は「素材を捨てる」作業だ。
多くの人が時間と労力をかけ、
莫大な予算を投じ、
祈るような気持ちで撮影した素材を
後ろ髪を引かれながら、迷いながら、
断腸の思いで捨てる。
それは、そのCMが言いたいことを明確にし、
そのCMの本質を輝かせるためだ。
人生に似ている。
捨てられないカットこそ、
捨てないといけないカットだ。
余分なカットを入れることは、
本当に伝えたい相手への
伝えたいメッセージをぼやかしてしまう。
愛と勇気を持って、編集室へ入りたい。