もちろん、そのまま食べても美味しい。
できれば、パンをカットし、
薄くスライスしたパルメザンチーズを載せ、
オリーブオイルを垂らす。
口に入れると
まず、パルメザンの香りと味が広がる。
次に、パン本来の豊かな味が主張する。
そして、
互いの存在を必要とする運命の恋人たちのように
ドライトマトとバジルの混じりあった味が
先行する2層の味を押しやり、
口いっぱいにドーンと広がり
一瞬、すべての意識が口の中にいく。
書いているだけで、
華厳の滝のようにヨダレが出る。
もはやパンではない。
これは、ひと皿の料理である。
Lila
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人を幸せにする。
口ではカンタンに言えるが、
行うのはじつに難しいことだ。
このパンにはそれがある。