ブログ 2011/05/25

データの先へ

広告制作の過程においては、データが大事にされる。
ともすると、クリエイティブの現場においても。
    
しかし、脳科学の発展により、
今までの調査マーケティングデータが
新しいデータによって覆される日がもうすぐ来るだろう。    
     
クリエイターに関していえば、
データを基に表現を説得している時点で、
その表現には大したパワーはない。
     
圧倒的に素晴らしいものは、一瞬にして相手を虜にする。
「好き」以外に、そのことを支持している明確な理由が言えない。 
      
「好き」か。
「嫌い」か。

での判断が、今のクリエイティブの現場ではもっと必要だ。
その感情を相手の中に生み出すことに、
クリエイティブを名乗る者の本当の価値、カタルシスがある。
    
実際、人間は、好き嫌いで、人生の多くのことを選択している。
それは、本能からの「自分らしく生きるため」のメッセージだ。
     
データの先へ。
有無を言わせず感じる「好きの境地」へ。

広告制作者としての技術をもっと高めたい。
 
制作者とクライアント。  
広告と生活者。
モノと人。
人と人。
関係性においては、シンプルな感情が一番強い。

「だって、好きだから」 

これ以外に、なにが必要だ?