高校軽音楽部の大会『スニーカーエイジ』の審査を終えて
土曜日、
高校生の軽音楽部(バンド)の大会
『スニーカーエイジ』の関東GP大会で、
審査員と表彰式でのプレゼンテーターを務めました。
関東は今年で6年目ですが、
関西では41年前から続いている
歴史ある大会です。
女優の高畑充希さんも、この大会の出身者です。
今年の大会は、コロナの影響で、
予選を勝ち抜いたのに、
関係者の発熱で、
2校が無念の出場辞退になりました。
その分、
会場に来られた学校の学生と顧問の先生方は、
コロナによる断絶を拒否するかのように、
もの凄い気迫と熱量で演奏していました。
コロナ対策で会場の扉が全開され、
底冷えする長時間の審査は
中年の身体には堪えましたが、
学生たちの熱エネルギーに救われました。
全身全霊で楽器を演奏し、踊り、
魂を込めて歌う学生たちの姿は、
とても眩しく、輝いていて、
何度も目から熱いものが
溢れ出そうになりました。
一方で、
輝く個性に点数をつけることは難しく…
審査の仕事と割り切ることができない…
苦しい1日でした。
苦しんだのは、私だけではないはずで、
今年の結果を見ても明らかです。
評価する部分が異なる6名の審査員の合計点で、
3位の学校と4位が1点差、
4位と5位が1点差。
5位が3位になっていても
おかしくない僅差でした。
音楽の力は、偉大です。
落ち込んでいる時は、
楽しい気分にしてくれます。
悲しい時には、癒してくれます。
絶望の淵に追いやられた時には、
心に火をつけてくれます。
音楽に出会えた学生たちは、
青春時代に打ち込めるものに出会えて、
本当に良かった。
今回の出場者の中で、
将来、音楽で食べていける人は
ほとんどいないでしょう。
でも、彼らが音楽に出会えて、
生きる力をもらったように、
いつしか彼らが、
“誰かの音楽になれる人” であって欲しい。
そう願いながら、
音楽の素晴らしさに浸れて、
魂の浄化ができた1日でした。
高校野球の甲子園、
サッカーの国立競技場、
ラグビーの花園のように、
軽音楽部の全国大会の開催を目指して、
この数年間、関係者の方々が全国を飛び回って、
学校や地元協賛企業と交渉をしてました。
そして、ついに今年、
初の全国大会が開催されることになります。
今、大会の冠スポンサーになってくれる
企業(組織、団体、雅人)を探しているそうです。
良いスポンサーがついて頂けること、
未来を奏でる大会の成功を、
心から祈っています!