ブログ 2017/11/05

ありがとう、さようなら、白金台

弊社17(ジュウナナ)は、
この10月末で、オフィスを移転しました。
         
入居ビルが築45年で、
旧耐震であったこと、
地震への不安が大きくなったからです。
        
地名の通り、白金台は高台で、
風が抜ける気持ちの良い場所でした。
              
夜に窓を開けて仕事をしていると、
品川沖の大型船の汽笛が聞こえてきました。
            
白金台の土地と氣が、
我々にパワーをくれました。 
           
広告「白金派」を気取り、
青山界隈とは違う、この静かな住宅地から、
「目立って、モノが売れる広告」を制作しようと
7年間、活動することができました。
         
             
3年前から、
白金台にこだわって物件を探し続けてきましたが、
オリンピック景気もあり、
なかなか条件に合うものに出会えず…。
やっと出会ったいくつかの物件も、
申し込み優先で取られるという状況が続いていました。
                 
この夏、麻布十番に良縁があり、
愛着のある創業の地を離れることに決めました。 
          
                           
白金台は、オフィス街ではないため、
食事をする店を開拓するのに苦労しました。
                 
昼間によく通ったのが、そばの名店「利庵」。
土日は、行列ができていますが、
平日は時間をズラせば入れますし、
なんといっても、美味しく、所要時間が短い。
時間のない時は、重宝しました。
             
知り合いが厨房で調理をしており、
給士さんの一人がお隣さんだったので、
親近感がありました。
お店の方々も、よくしてくれました。

芸能関係の方には有名だった「焼鳥ムッシュ」は、
晩ご飯を食べながら、深夜まで打ち合わせをさせてもらいました。
ムッシュと女将さんには、何度も無理をきいてもらいました。
ここで生まれた企画案は数知れず。 
              
そして、弊社社員のお父上の葬儀の数日後、
ここで、その社員とご飯を食べていたら、
突然、お父上が大好きだった曲
(この店では普段は絶対に流さない曲) 
が流れてくるという不思議な体験もしました。
              
その後、店は昼へ業態を変え、
「うどん屋ムッシュ」になりましたが、
惜しまれながら、一昨年、閉店しました。 

イタリア料理の「グラッポロ」は、
サラダ中心のランチを出しており、
栄養不足を感じる度に利用させて頂きました。    
       
初めての方は見逃す店構えのため、
あまり知られていませんが、かなり美味しいです。
打ち上げでも利用させてもらいました。
シェフが大病から復活され、
味は、ますます美味しくなりました。

建物が改装中のため、写真はありませんが、
喫茶「ぶどうの樹」。
女将さんの手作りのドライカレーは、
人生でベスト3に入る美味です。 
女将さんの人柄のような 
ハヤシライスは上品な味の深みがあり、 
週一で通っていた時期もあります。   
    
       
                          
そのすぐ隣にあるダイニングバー「小松」。
株のデイトレーダーであるマスターが作る
手作り餃子は、人生でベスト5に入る美味です。
(45年間続いた餃子屋の子が言うのですから、
間違いありません)
奥のテーブルを占拠して、
ご飯を食べながら打ち合わせをさせてもらいました。
ここでも多くの企画案が生まれています。

最後に、寿司「すし兆」。
昼間だけの「おまぜ」は、
2種類の味噌汁、デザートつきで食べ応えがあり、
お客さまとのランチミーティングで
重宝させて頂きました。
         
他の店に入れない夜など、
無理を言って個室を借りて打ち合わせをさせて頂きました。
TBSテレビ「Asian Ace」の密着撮影時にも、
突然の申し出にもかかわらず、快諾してくださいました。 
       
         
我々の身体に栄養を、
すり減った心に愛情を、
そして、芸術的な盛り付けと味で、
仕事をする喜びとインスピレーションを頂いた
白金台の飲食店の皆さま、
7年間、本当に、ありがとうございました。  
    
       
皆さんのお仕事に負けないように、
我々も人を笑顔にできる仕事をしていきます。