ブログ 2011/07/25

Lilaのパン

「衝撃」という言葉は
辞書に載ってはいるが
日々の生活においては
滅多に使うことはない。
      
最近、それを2度体験した。
そのひとつが等々力のパン屋さん
「Lila(リーラー)」の
トマトバジルのリュスティックだ。 

もちろん、そのまま食べても美味しい。

できれば、パンをカットし、
薄くスライスしたパルメザンチーズを載せ、
オリーブオイルを垂らす。

口に入れると
まず、パルメザンの香りと味が広がる。

次に、パン本来の豊かな味が主張する。

そして、
互いの存在を必要とする運命の恋人たちのように
ドライトマトとバジルの混じりあった味が
先行する2層の味を押しやり、
口いっぱいにドーンと広がり
一瞬、すべての意識が口の中にいく。

書いているだけで、
華厳の滝のようにヨダレが出る。

もはやパンではない。
これは、ひと皿の料理である。

Lila
〒158-0082
世田谷区等々力2-27-9
tel: 03-5760-6682
HP: http://lila-bread.com

人を幸せにする。

口ではカンタンに言えるが、
行うのはじつに難しいことだ。

このパンにはそれがある。